年々増えている?黄砂について

皆様、株式会社アプライです。
少しずつ春の気配が感じられるようになってきましたね。毎年3月になると、私たちの現場スタッフにとっても、ちょっとした「悩みの季節」が始まります。そう、**黄砂(こうさ)**です。
黄砂というと、「洗車が大変」とか「ベランダが汚れる」といったイメージを持たれる方が多いと思いますが、我々のように屋外での作業や配送が多い職種にとっては、それ以上に深刻な問題を引き起こすこともあります。
今回は「黄砂」の現状や、アレルギーの問題、そして私たちの現場で実際に行っている対策などを、ブログでお話したいと思います。
■黄砂とは?
黄砂とは、中国内陸部やモンゴルなどの乾燥地帯で砂が舞い上がり、偏西風によって日本にまで飛んでくる現象です。3月から5月にかけてピークを迎えるのですが、ここ数年、その頻度も量も増加傾向にあると感じます。
私たちのように、毎日トラックで移動し、玄関先から家の中まで大型家電を運び入れる作業では、黄砂の影響をダイレクトに受けることになります。
■現場における黄砂の影響
黄砂の影響を感じるポイントは主に以下の3つです:
①トラックや家電が汚れる
黄砂が降ると、配送車両が一晩で黄色く汚れてしまいます。洗車の頻度が上がるだけでなく、積み込んだ新品の家電にも細かい砂埃が付着することもあり、お客様のお宅にお届けする際にはより丁寧なケアが求められます。
②屋外作業時の体調不良
現場スタッフの中には、黄砂に反応して目のかゆみ、鼻水、咳などの症状を訴える人もいます。これは単なる汚れではなく、黄砂に含まれる化学物質や花粉、PM2.5などの影響によるものです。特にアレルギー体質のスタッフには、毎年のように辛い時期となります。
③お客様のご自宅への影響
屋外で家電を搬入・開梱する際、少しでも黄砂が付着していると、家の中に持ち込んでしまう可能性があります。これは非常に気を使うポイントであり、我々としても最大限の配慮を行っています。
■黄砂とアレルギー
黄砂自体は砂の粒ですが、問題なのはその粒に化学物質や有害物質、カビ、細菌などが付着している点です。これが原因となり、花粉症と似たようなアレルギー反応を引き起こす人が年々増えています。
厚生労働省の発表によれば、黄砂に含まれるPM2.5は呼吸器疾患や気管支炎、ぜんそくの悪化を引き起こすリスクがあるとされています。特に高齢者、小さなお子さん、持病をお持ちの方は注意が必要です。
スタッフの中にも、黄砂の時期になると「マスクが手放せない」「帰宅後すぐシャワーを浴びる」というルーティンを徹底している者もいます。
■私たちが行っている黄砂対策
配送現場での黄砂対策は、会社全体として取り組んでいます。主な対策をいくつかご紹介します。
①高性能マスクの必須
一般的な不織布マスクではなく、PM2.5対応のマスクなどを必須としています。特に黄砂が多く飛散する日は、屋外での作業を最小限に抑えられるよう、スケジュールも工夫する必要もあります。
②毎日の天気&飛散状況のチェック
毎朝、気象庁の黄砂情報やPM2.5の飛散予報を確認し、作業内容に応じて注意喚起を行います。
③家電の清掃チェック強化
商品をお届けする前に、簡易的に黄砂の付着をチェック。必要に応じて簡易清掃を行い、お客様に「気持ちよく新品をお届けする」体制を徹底しています。
④帰社後の手洗い・洗顔・うがいの徹底
当社では、スタッフの健康管理を最優先に考えています。特にこの季節は、作業終了後の「黄砂落とし」もマニュアルに入れる事も検討しております。
■私たちが伝えたいこと
黄砂は、目に見えにくいけれど、確実に私たちの生活や健康に影響を与える存在です。私たちのような業種だけでなく、全ての方にとっても、**この時期は「花粉+黄砂+PM2.5」**という三重苦のような環境になります。
外出から帰ったら衣類の払いや手洗い・うがいを忘れずに。洗濯物を外に干す場合は、花粉・黄砂の飛散情報をチェックするなど、「ちょっとした対策」で防げることもたくさんあります。
■最後に
この時期、現場ではスタッフの健康面にも配慮しながら、万全の状態でお客様のご自宅へ伺っています。大型家電の配送設置は、ただ「運んで設置する」だけでなく、「気配り」と「安心」がとても大切な仕事だと、日々実感しています。
黄砂が厳しい季節ではありますが、どうぞご理解とご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
来月もまた、現場からのリアルな声をお届けしていきますので、お楽しみに!