年末になり・・・
季節もぐっと進み晩秋が一瞬で終わりもう冬本番ですね。
まだ厳寒期とまでは言いませんが、外は寒く紅葉も終わり始めていますね。本年も皆様方には格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、気が付けばもう2021年も年末になりました。普段でも時が経つのは早いと感じますが昨年からコロナ禍になりより一層早く感じる様な気もしますね。
弊社株式会社アプライは、メイン業務が車での配送です。勿論、設置、工事、などありますがこの運搬部分は無くてはならない業務です。
この業務も今は、余裕を感じる事が出来ませんね。
何故なら、今テレビやニュースでも言われていますが燃料代の高騰が挙げられます。これは、様々な要因があるので一概にこれが原因だ!という訳ではないですが今回はそんな部分とそれが引き起こすあるモノに焦点をおいたお話が出来ればと考えます。
まず、現在2021年何故ガソリンやその他燃料が高騰しているか?です。先に言っておきますが我が国日本やその他諸外国が色々な策を考え燃料代が下がる様に努力していますが恐らくあと数年はあまり変わらないのではないかと思っています。
といいますのも、そもそも今回に関しては大きく言うと需要に対して供給が間に合ってないという事です。コロナ禍で今また新しい変異株が出ていますがその直前はウィズコロナとして昨年よりは様々な業種が動いています。
しかし、その動きに対し勿論各種燃料が必要になるのですが供給が追い付いていません。
様々な理由がありますが、大きいのはやはり主要産油国が今以上の生産をしない、という事だと考えます。OPECプラスが段階的に供給を元に戻す事で上昇圧力は和らぐとされていますが、そもそもこのOPECプラスは2022年の末(来年末)まで減産する事がもう決定されています。
こうなると、燃料代が下がる事はほぼないと言っても過言ではありません。
産油国としては、すぐに生産を追いつかせない理由もあります。今新たな変異株が出ていますがこういった事でまた最初のコロナの時の様に需要が減るかもしれない事、またカーボンフリー(脱炭素化)が進んでいる為産油国としては新たな投資をして燃料を産出するより、現在の高値の状態である物を今の内に売ってしまいたい、という気持ちが強いと思います。
こうなると来年もそれ以降も、燃料を主として使う我々はその先の事も考えておかねばなりません。
また、上述しましたがこの燃料高騰などが引き起こすあるモノ、についてですがこれは何だか分かりますか?
答えは、「インフレ」です。
インフレは大きく2種類あると思います。良いインフレと悪いインフレ。今日本が向かっているのは悪いインフレの方です。
日本は長い間デフレでした。デフレ脱却を狙い様々な政治家が挑戦していますね。今回は消費者物価指数などは省いてお話をしたいと思います。
そもそも、先程のお話の通りでガソリン代や灯油代、その他燃料や資源エネルギーなども上がっています。需要が供給量を超えているとお話しましたね。
今日本はどんどんこのインフレに向かっており、牛丼が値上げされた事はまだ記憶に新しいニュースです。
良いインフレであれば個人消費も進むため物価が上がっても消費も進み、良い経済サイクルになります。アメリカのビッグマック等の価格を見れば分かりますね。日本より遥かに高額です。良いインフレ気味なので勿論日本より遥かに収入も多いですね。
しかし今、日本が向かっているのはコロナ禍が引き起こしたインフレだと言っても過言ではありません。
しかも現在は、消費行動が抑えられている為物価だけ上がってしまっている状態であり、良い経済サイクルにはなっていません。
本来であれば良いインフレになると、値上げにより売上が伸びる、従業員の給料も上がる、個人の消費も増える、という良いサイクルが生まれます。
日銀などはこういったメリットを考え安定的な物価上昇を政策目標にしています。
現在の状況は更に悪い方にも働き、金利に関係し各種金利も上がります。住宅ローンなど変動金利にしていると考えなければならない問題になります。中央銀行としては、金利を引き上げれば勿論借入金が減る為企業や各個人の消費行動や経済活動が減速します。すると需要が減り一般的にはインフレ率が低下すると言われています。
日本が避けなければならないのは、インフレもそうですが不況下でも物価が上昇するスタグフレーションだと思います。過去でいいますと、オイルショックの時がそうでしたね。
現在インフレ懸念が起きていますが日銀としては、すぐに対応は取りません。過去からそうですがやや消極的な部分があります。しかし、このまま進めば間違いなくインフレ時代に突入すると考えます。
昨年からのコロナにより、様々な事が想定外で起きました。今回の、インフレ等もそうです。もう想定外の事が普通に起きてしまう世の中です。
我々、株式会社アプライも例外ではなくこの様な時代に生き抜くには常に情報を取得し、常に新しい事を考え今が当たり前だと思わない事だと思っております。インフレが進めば家電製品も勿論値上がりしそこへ消費が追い付かないといった状況になる事も想定されます。
しかしながら、アプライはどの様な時代になれど、全力で考え、全力で前進していきたいと強く思います。今までは自身に関係の無い業種の事であったり、関係ない事は聞き流していた時代ですが今は関係ないものが関係ある事になる様な時代です。何事にも関係ないと考えず真摯に向き合う事がキーだと確信しております。
長くなりましたが、2021年のブログはこれが最後になります。
皆様にとっても、2022年が良い年でありますよう祈念致します。どうぞ、良いお年をお迎えくださいませ。
株式会社アプライ
人見大祐